2009年1月11日日曜日

MILK



70年代のゲイ・ライツムーブメントの牽引者であったハービーミルクの生涯を描いたハリウッド映画「MILK」を観て来ました。正直なところ今までハーヴィーミルク氏の事を良く知らなかったので、カストロ・ストリートを舞台に繰り広げられた歴史の一面をみれて面白かった!

サンフランシスコにいると、友達や同僚にもゲイの人が多く特に驚く事も無いのですが、ゲイである事をオープンに語れるカルチャーが出来るまでは相当な戦いがあったのですね。30年前のサンフランシスコは今の様にカフェで編み物をする男の子がいたりする様な時代では無かったのでしょう。

はじめは人々に笑われ、相手にされなかったミルク氏ですが自らをカストロの市長に任命し、強い信念と情熱でもってカリスマ的政治家として活動を広げていきます。ハービー・ミルク無くしては今のカストロは存在しないと言っても過言では無い程影響力のある人だったんですね〜。知らなかった!

”希望”と”変化”を謳い続けて来たハーヴィーは全米で初めて”公的にゲイ”な市会議員になります。こうして多くの人々の意識が変わって行く事になるのですが、78年に彼は暗殺されてしまいます。マーケットストリートは彼を追悼する人々で溢れ返ったらしく、当時のその映像に胸が痛みました。

それから30年、ゲイの人に対する意識は大きく変わりました。それでもサンフランシスコという先進的な街があるにも関わらず、カリフォルニア州でプロップ8(同性愛者同士の結婚禁止案)が通ってしまった事はアメリカ中のゲイの人たちにとってとてもショッキングなニュースだったでしょう。

マイノリティーである事で権利が与えられない事は外国人の私にとっても他人事ではありません。好きな所に住み、好きな仕事をし、好きな人と結婚する権利が皆に与えられる日がやって来ると良いですね。不可能を可能にして行く鍵はpositivityと希望。歴史を動かして来た勇気ある人物ハーヴィーの魅力に触れる素晴らしい映画でした。

2 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

私もサンフランシスコの住人として、milkは絶対に見に行きたいと思ってたの。

映画が終っちゃう前に行かねばっ!

harmonium99 さんのコメント...

カストロシアターではもうやってないみたいね・・。ますますサンフランシスコに愛着がわいてくる映画でしたよ♪